Photo_ Masanobu Nishino
認知症者・高齢者と介護者とつくる
アートのような、ケアのような《とつとつダンス》
パフォーマンス公演 in大阪
非営利の文化芸術活動団体・torindo(トリンド)では、近年その活動をオンラインや海外にも広げるプロジェクト《とつとつダンス》の“今”を共有するパフォーマンス公演をアートエリアB1(大阪)で行います。
《とつとつダンス》は、ダンサー・振付家の砂連尾 理(じゃれお・おさむ)とtorindoが、2009年から2020年まで京都府舞鶴市にある特別養護老人ホーム グレイスヴィルまいづるとともに行ってきた認知症高齢者・障害者と介護者とのダンスワークショップとダンス公演の名称です。
2020年以降、その活動の場を、オンラインや関東圏・鹿児島、さらには、海外へと広げ、複数のダンサーやアーティストを交えながら、認知症や高齢者の方、介護者の方とともに、ケアとアートをめぐる交流・対話の場を広げています。
2025年1月25日、26日の2日間、近年、日本、マレーシア、シンガポールの認知症者、介護者、アーティストたちと繰り広げてきたダンスワークショップの様子をダンサーたちが“再現”をするパフォーマンス公演のほか、映像作品展示を行います。
日時:
1月25日(土)①14:00開演★ ②18:00開演★
1月26日(日)③14:00開演
※受付は開演の30分前から、上演時間は約70分を予定しています。
日本語字幕・手話通訳について:
・各回にUDトークによる字幕提供があります。
・★①②の回は手話通訳があります。
映像上映について:
開演の2時間前から10分前までと終演から1時間後まで、会場ロビー付近で、今年度の《とつとつダンス》の活動を記録した映像を上映します。映像は、パフォーマンス公演のご予約がない方も無料でご覧いただけます。
会場:アートエリアB1
住所:大阪府大阪市北区中之島1丁目1−1 京阪電車なにわ橋駅地下1階
アクセス:京阪電車中之島線「なにわ橋駅」なにわ橋駅①出入口から直結、Osaka Metro「淀屋橋駅・北浜駅」から徒歩約5分
出演:砂連尾 理(ダンサー・振付家)、神村 恵(ダンサー・振付家)、西岡 樹里(ダンサー)、大迫 健司(ダンサー・俳優)、石田 智哉(映画監督)ほか
入場料:2,500円(前売・当日とも/自由席)
※18歳以下は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、介助者・同伴者1名まで無料(ご本人の入場料は必要になります)
1991年、寺田みさことダンスユニットを結成。2002年「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて「次代を担う振付家賞」「オーディエンス賞」をW受賞。2004年、京都市芸術文化特別奨励者。2008年度文化庁・在外研修員としてドイツ・ベルリンに1年間滞在。ドイツの障害者劇団や舞鶴・国内外の高齢者、宮城の避難所生活者への取材を元にした作品など、病、障害を〈生きる過程にある変容〉と捉え、対話を通したダンス作品を制作する。また、濱口竜介、山城知佳子の映画作品への振付・出演のほか、展覧会、芸術祭に招聘作家として多数参加。著書に『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉─ダンスのような、介護のような─』。立教大学 現代心理学部・映像身体学科教授。(写真:草本利枝)
2004年より自身の作品の振付・上演を開始し、国内外で公演を行う。津田道子とのユニット「乳歯」、高嶋晋一とのユニット「前後」など美術家との共同も多く、ダンスに収まらないパフォーマンス作品も発表。近年の主な作品に『彼女は30分前にはここにいた。#2』(2020年、国際芸術センター青森)、『新しい稽古』(2023年、BankART KAIKO)など。場所との応答関係で動かされる身体に関心を持ち、2022年、東京都国分寺市にてスタジオ「ユングラ」の運営を開始。複数のアーティストとのコレクティブ「プロジェクト・ユングラ」を始動し、音楽/ダンス作品『Living Room/Living Sound』の上演や、『ユングラ稽古会シリーズ』などを行う。2021〜24年度、セゾン・フェローⅡ。とつとつダンスには、2022年より参加。(写真:Nahoko Morimoto)
幼少期にバレエやジャズダンスを習い、その後マーサグラハムテクニックを学ぶ。ダンス独特の鍛錬や型の稽古に熱中する。文化庁・NPO法人DANCEBOX主催国内ダンス留学@神戸1期修了。これまでに砂連尾理、チョン・ヨンドゥ、余越保子などの作品に出演。幅広い世代のプロフェッショナルではない方に向けたワークショップを行っている。2012年から神戸市長田区の福祉事業型専攻科にて講座を担当し、そこで出会った卒業生と踊りの活動を続け、新しく興味を持ってくれる人とも体験を共有していく為に、2020年から「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」を開始。ナビゲーターとして関わる。(写真:阪下滉成)
元々は俳優。ダンスカンパニー『zerO』、『関かおりPUNCTUMUN』の所属を経て、現在はフリー。自分なりの「生きる」ことが、自分なりの「踊り」になれるといいなと思い始める。立ち位置の関係性から場や空間にアプローチしていくyield(イールド)というボディーワークに出会い、学び始める。からだにある原初的な層でのコミュニケーション、その質と場・空間の関係に興味のベースが置かれるようになる。(写真:松本和幸)
先天性筋ジストロフィーによる電動車椅子ユーザー。立教大学現代心理学研究科映像身体学専攻博士課程在学中。初監督作品『へんしんっ!』(2020)がぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2020」グランプリを受賞。torindoと砂連尾理による〈とつとつダンス〉プロジェクトに2022年度より参加。「ウルリッヒの会」副代表。
下記のURL(Peatix)からお申し込みください。
https://totsu-totsu2024.peatix.com/
<注意事項>
※Peatixのご利用が難しい方、18歳以下の方は、問合せ先メールアドレス宛にご連絡・お申込みください。
※手話通訳や字幕の見えやすい席を希望する方、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちで介助者・同伴者といらっしゃる方は、peatixから主催者への問い合わせ、または、問合せ先メールアドレス宛に事前にお知らせください。
※会場内は車椅子でご移動いただけます。会場まで直通のエレベーターはございません。車椅子でお越しの場合は、スタッフが対応しますので、1月24日(金)までに問合せ先までお知らせください。
お問合せ
一般社団法人torindo
メール:torindoinfo@gmail.com
ウェブサイト: http://torindo.net
障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に神戸市長田区で劇場を運営するNPO法人DANCE BOXにより始動しました。舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。