プロジェクト
聴こえる人も聴こえにくい人も、サイレントな劇場を楽しむ「サイレントシアター」。鑑賞後に声と手話無しでディスカッションを行ったり、音のない世界と音のある世界で共に音楽やダンスをどう体験できるのかなど、ろう者の方々と一緒に勉強会や対話を繰り返しています。聴こえる人・聴こえない人のどちらかがマジョリティになるのではなく、身体を澄ませ、人と人、音のない世界と音のある世界との真ん中を探ります。2022年からは劇場ロビーを会場に、日常会話や劇場で使える会話を学ぶ手話講座をはじめました。
障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に神戸市長田区で劇場を運営するNPO法人DANCE BOXにより始動しました。舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。