振付家・ダンサーの鈴木ユキオと、イギリスのインクルーシブダンスカンパニーStopgap Dance Companyによる国際共同制作プロジェクト「Beyond!」の日本開催にあわせ、Stopgapメンバーによる〈3日間のワークショップ〉と、〈Stopgapのこれまでと新作についてご紹介するプレゼンテーション〉を実施します。
障害のある人もない人もともに創造する、国際的なダンスの実践に触れ、学び、体験できる貴重な機会です。
指導者向けから青少年向けまで、さまざまな内容のワークショップを開催します。
障害のある方もない方も、ぜひご参加ください。
※ 本プログラムは、9月14日・15日にArtTheater dB KOBEで実施する「Beyond!」のワーク・イン・プログレス(創作過程の発表)に関連するイベントです。
公演情報は ▶︎こちら から
イングランドを拠点とするインクルーシブダンスカンパニー。創立メンバーのヴィッキー・バラムは「Stopgapは多様性から生まれる豊かさを大切にし、社会がどうあるべきか、どのようにあり得るかを示す、機能する生きた例にしたかった」と語る。障害の有無を超えた多様なダンサーが創作し、詩的でエモーショナルな作品を国内外で上演。創造的学習や包括的学習法の普及、障害者アーティストや次世代リーダーの育成にも尽力し、社会の多様性と可能性を示し続けている。 https://www.stopgapdance.com
① 指導者のための実践ワークショップ
障害のある人を対象としたナビゲーターや講師に向けて、
Stopgap芸術監督ルーシー・ベネットが指導する実践的なワークショップです。
日時:2025年9月9日(火)18:00〜20:00
受講料:2,000円
講師:ルーシー・ベネット
※手話通訳・日英通訳付
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ルーシー・ベネット 2012年Stopgapの芸術監督に就任。同カンパニーのために高く評価される作品を数多く創作してきた。多様な身体性を持つダンサーたちの相互作用からうまれる想像力を重視し、人間の物語を繊細かつ力強く描く作品を生み出してきた。『Artificial Things』(2013)はダンス映画として2019年Best Screen Choreographyを受賞。また構想・振付した『Lived Fiction』(2024)がガーディアン紙の「2024年ベストダンス」にノミネートされ、2025年にはOneDanceUKアワードの「ダンスにおける革新賞」を受賞した。さらに革新的なアーティスト育成プログラムを開発し、ヨーロッパやアジアにおいてインクルーシブな振付や教育実践の分野で著名な存在となっている。 |
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② 障害のあるダンサーも無いダンサーもMIXのワークショップ
Stopgapの芸術監督ルーシー・ベネットと、Mi-Mi-Biメンバーの森田かずよによる特別コラボレーションワークショップです。
障害のあるダンサーもないダンサーも共に行うワークをナビゲートします。
自他の身体への発見と、共に踊る楽しさを体験できるワークショップです。
日時:2025年9月10日(水)18:30〜20:00
受講料:1,500円
講師*:ルーシー・ベネット、森田かずよ
※手話通訳・日英通訳付
*モニーク・ディオール・ジャレットが怪我のため、やむを得ず、来日がかないませんでした。講師はルーシー・ベネットと森田かずよに変更となります。
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森田かずよ ダンサー・俳優。先天性の障害を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。 演劇・ダンスの枠を超えて国内外の公演に出演。東京パラリンピック開会式ソロダンサー。NHKドラマ『パーセント』出演。「こここ」にて「森田かずよのクリエイションノート」を連載中。 多様な身体を対象としたダンスのワークショップを日本各地で展開。また国際交流基金舞台芸術国際共同制作オブザーバー、障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員を務めるなど多様な人が交わる創作現場に身をおき、環境整備にも関わる。 神戸大学で修士号(学術)を取得。2024年より大阪大学人文学研究科人文学専攻博士後期課程在籍中。 NPOピースポット・ワンフォー理事長。ミックスエイブルダンスカンパニーMi-Mi-Bi所属「Performance For All People.CONVEY」主宰。 |
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③ 障害のある青少年のためのワークショップ
ダンスを通じて他者とつながる楽しさを体験する、障害のある青少年向けのワークショップです。
Stopgapで長年活動してきたハンナ・サンプソンが、踊る喜びをお伝えします。
日時:2025年9月11日(木)10:30〜12:00
受講料:1,000円
講師:ハンナ・サンプソン、ルーシー・ベネット
※日英通訳付
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ハンナ・サンプソン ダンスアーティスト。Stopgapのユースメンバーとして若い時から参加し、2016年からメインチームの主要メンバーとして国内外のツアーに多数出演している。英国全土の学校で上演し、アルバニア大統領の前でも上演されたクリス・パヴィア振付『Shadowed Voices』(2010)で重要な役を演じたほか、野外公演の『Frock』(2019)や受賞作品『Lived Fiction』(2024)など、数多くのプロダクションで欠かせない役割を果たしてきた。長年にわたる活動と舞台での存在感を通して、彼女はStopgapの創作チームにおいて不可欠なパフォーマーとなっている。 |
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④ Stopgapプレゼンテーション
映像とレクチャーで、Stopgapのこれまでと新作を紹介します。
日時:2025年9月15日(月・祝)11:00〜12:00
受講料:1,500円
講師:ルーシー・ベネット
※手話通訳・日英通訳付
Peatix、またはお電話にてご予約ください。
・オンライン申込/チケット購入ご希望の方→ Peatix
・当日劇場にてお支払い希望の方(現金のみ対応)→ TEL:078-646-7044(平日10:00-17:00)
障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に神戸市長田区で劇場を運営するNPO法人DANCE BOXにより始動しました。舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。