ソウル(韓国)を拠点、障がいのある人もない人も共にダンス作品を生みだしている、<トラスト・ダンス・シアター>が来日。関西在住の個性的なダンサーと、神戸・新長田で二週間滞在制作を行い公演します。それぞれの持つ、身体、言語、国籍、性別、年齢、バックグラウンド。今を生きる一人一人が際立つ作品作りをHyeonghee Kimの演出のもと目指します。
違いはあっていい。社会が作った障がいという概念はもう古い!!
神戸でのさらなるダイバーシティ(多様性のある)・コンテンポラリーダンス(今を生きるダンス)シーンの幕開け。
ソウルと新長田における“共生(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)”の現在地をご覧ください。
『Shadow/影』
世界初演:2018年 @ソウル・アート・スペース Mullae
振付:Hyeonghee Kim
出演:森田かずよ、Hyunjung Lee、Yejin Kwon、Jongtaek Sung
『もう一つの視線/Another Gaze』
振付:Hyeonghee Kim
出演:森田かずよ、福角宣弘、田村みくり、西岡樹里、アラン・スナンジャ、大畑楽歩、福角幸子
Hyunjung Lee、Minsoo Kim、Younghoon Hong、Yejin Kwon、Jongtaek Sung、
Dahye Kang、Chaihyun Lee
音楽:Sungsoo Nah(ドラム)、Noah(ギター)、Woojae Jho(キーボード)、
Hongboo Kim(ヴォーカル)
TRUST Dance Theatre/トラスト・ダンス・シアター
1995年、キムヒョンヒによりソウルにて設立。“人・わかちあうこと・我々自身の物語”ということを軸に、ジャンルを超えた踊りでのコミュニケーションに重きを置いている。また、2017年よりCANE&MOVEMENTという障がいのあるパフォーマーの団体も併設している。創作芸術のあいまいさに批判的思考を持ち、現在を生きていく人々の人生を込めて、歴史と世の中に対して意識的に、そして多くの人と共有できる今日のダンスとは何かを探りながら、韓国内にとどまらず、海外でも精力的に活動中。 創作と公演、教育とボランティア、そして国際交流と様々な側面から活動を展開している。
Hyeonghee Kim(ディレクター)
キムヒョンヒは釜山女子大学の舞踊学科、及び大学院を卒業。1985年ハヤロビ現代舞踊団の設立以降、10年間代表を務める。その後、1995年トラストダンスシアターを設立し、トラストを韓国を代表するダンスカンパニーの一つとして今日まで引っ張ってきた。華麗な技術だけではなく、ダンサー一人一人の身体性と可能性を引き出す演出に定評がある。
障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に神戸市長田区で劇場を運営するNPO法人DANCE BOXにより始動しました。舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。