現在、障害者手帳を持つ人の割合は人口の7.6%。13人に一人が障がい者というデータがあります。
世代・障がいの有無・ルーツ・暮らし方も様々に異なる人が共に暮らす、神戸・新長田で、一人一人が豊かに生きる、これからの多文化共生を、やわらかな視点で考えていくトークサロンを開きます。
今回のトークサロンでは、東京2020パラリンピックの開会式でソロパフォーマンスを演じた、視覚障がい者の武内美津子さんをゲストに迎え、その体験談とともに、見えない人の世界を聴き、無視覚の感覚も体験してみます。
見えない人をガイドする方法を少し知っていると、駅などで見えない人を見かけたら、声をかけることが出来る。そのたった一言の自分の行動で社会が豊かに変わっていきます。
近くに障がいのある人がいる人もいない人も、是非ご参加ください。
武内美津子 2004年、51歳で突然病に倒れ生死の境を彷徨うも、薄皮を剥ぐように数年かけて回復。病気の影響で徐々に視力を失い、重度の視覚障害、下肢の麻痺を抱える。2014年より表現活動をはじめ、NHKハート展入選など、バイリンガル詩人として活動するほか、絵や書も書いている。舞台活動は、一人芝居での多数の受賞のほか、劇団活動にも参加し国内ツアー公演や海外公演にも出演。2020年、新長田を拠点とするNPO法人DANCE BOXに出会い、2021年7月、新長田へ移住。8月、東京2020パラリンピック開幕式にメインキャストとして出演。 |
障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に神戸市長田区で劇場を運営するNPO法人DANCE BOXにより始動しました。舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。