初演:2025年12月14日(会場:ArtTheater dB KOBE) Photo by Junpei Iwamoto
2025年12月、韓国・ソウルを拠点に、障害のあるメンバーを含むCane & Movement/TRUST Dance Theatreが来日し、ダンスカンパニーMi-Mi-Bi(以下、Mi-Mi-Bi)の森田かずよ、福角幸子、そして関西を拠点に活動する障害のある新進ダンサー・パフォーマーたちとともに、コラボレーション作品を創作しました。
このたび、その作品を韓国・ソウルのModu Art Centerにて再演します。
日本から、Mi-Mi-Biの森田かずよ、福角幸子に加え、ろう俳優の中村ひとみが出演。
様々な身体と背景を持つ多世代のダンサーが出会い、立ち上がる景色─。
なお、本公演はMi-Mi-Biにとって初の海外公演となります。ぜひご注目いただき、応援いただけましたら幸いです。
公演詳細は ▶︎こちら から
Cane&Movement / TRUST Dance Theatre × Mi-Mi-Bi
演出: キム・ヒョンヒ(Hyounghee Kim)
出演: Cane&Movement / TRUST Dance Theatre、ダンスカンパニーMi-Mi-Bi(福角幸子・三田宏美・森田かずよ)、中村ひとみ
手話通訳: 三田宏美
介助: 石山樹野(はっぴーの家ろっけん)

Cane & Movement
2017年、障害を持つ10名のダンサーによって設立したダンスカンパニー「Cane & Movement」。
「Cane」は「Contemporary Art Natural Extension」の頭文字をとり、「動きの自然な拡張を探求するコンテンポラリーダンス」を意味している。ダンサー一人ひとりの自然な動きを引き出し、身体的な限界を超越し、内なる自己を表現することを目指している。障害や経験はそれぞれ異なるが、その中核には、「差異」や「他者性」といった概念への挑戦がある。Cane & Movementは、私たちの声、コミュニケーションのスタイル、視点、経験、人生、そして人間の多様性のあらゆる可能性を包み込みながら、生命のコミュニティを構築するために集うダンスカンパニーである。

【演出】 キム・ヒョンヒ(Hyounghee Kim)
1995年にTrust Dance Companyを設立当初より、芸術監督兼代表としてカンパニーを牽引し、韓国の主要なコンテンポラリーダンス団体のひとつへと成長させてきた。彼女の作品は、華麗な技術よりも、ダンサーの誠実さ、努力、そして生きた経験を重視している。社会の暗部を露わにするだけでなく、光へ向かう人間の旅路をダンスによって表現し、強い社会意識と深い共感性を体現している。2017年には、障害のあるアーティストで構成されたダンス・コレクティブ「Cane & Movement」を設立し、誰もが身体を通して自分を表現し、経験を他者と共有できる環境を築くことに尽力している。

ダンスカンパニーMi-Mi-Bi
社会や暮らしのなかに障害を覚える身体のパフォーマーを含む、コンテンポラリーダンスカンパニー「Mi-Mi-Bi(みみび)」。
それぞれに異なる身体性や感覚、世界の捉え方を観客と共有できる方法を模索し、作品創作を行なっている。2022年に結成し、豊岡演劇祭2022フリンジセレクションにて『未だ見たことのない美しさ』を上演。豊岡演劇祭2024の公式プログラムとして招聘され、新作『島ゞノ舞ゝゝ』(演出:内田結花、森田かずよ / ドラマトゥルク:筒井潤)を発表。2025年は、台湾・韓国のカンパニーと共同制作を予定。NPO法人DANCE BOXを拠点に活動中。
Photo by Junpei Iwamoto

【出演】中村ひとみ
ろう女優。
映画 「BABEL」 にエキストラで出演したことがきっかけで女優になることを志す。大阪ろう者劇団鳳凰に入団し、芝居の基礎と日本手話を学ぶ。現在はフリーで舞台役者、手話講師、ダンサーなど活動の場を広げている。将来、関西においてろう者の役者が活躍できる場を増やすことを目標にしている。

【出演】 福角幸子 ※Mi-Mi-Biメンバー
語り部・俳優。
神戸市に生まれる。脳性マヒによる手足、言語障害をもちながら自立生活を始める。結婚後、奈良たんぽぽの家、わたぼうし語り部学校に入学。その後、語り部として各地で公演するほか、絵本『めざしのジョニー』学習研究社より出版。舞台の活動は、エイブルアート・オンステージ日英共同企画飛び石プロジェクト公演『血の婚礼』、じゆう劇場、トリコ・A『へそで、嗅ぐ』、ダンスボックス主催「循環プロジェクト」「Thikwa+Junkan Projekt」に参加し国内外の公演に出演。2022年からダンスカンパニーMi-Mi-Biメンバーとしても活動している。人との出会いの中で「幸子WORLD」を築きたい。

【手話通訳/出演】三田宏美 ※Mi-Mi-Biメンバー
踊る手話通訳士。
手話の持つ身体性・音楽性に惹かれて舞台表現活動を開始。ろう者難聴者メンバーとのサインダンス(手話ダンス)チーム活動を経て、舞台での表現や舞台をはじめとする文化芸術分野での手話通訳等を行っている。ダンスボックス主催事業「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」協働メンバー。人と人の身体や感覚の交わるところ、そこから立ち上がるものごとに関心がある。サイレント・ダイアログ・カフェ主宰。

【出演】 森田かずよ ※Mi-Mi-Biメンバー
ダンサー・俳優。
先天性の障害を持って生まれ、18歳より表現の世界へ。
演劇・ダンスの枠を超えて国内外の公演に出演。東京パラリンピック開会式ソロダンサー。
NHKドラマ『パーセント』出演。「こここ」にて「森田かずよのクリエイションノート」を連載中。
多様な身体を対象としたダンスのワークショップを日本各地で展開。また国際交流基金舞台芸術国際共同制作オブザーバー、障害者文化芸術活動推進有識者会議構成員を務めるなど多様な人が交わる創作現場に身をおき、環境整備にも関わる。
神戸大学で修士号(学術)を取得。2024年より大阪大学人文学研究科人文学専攻博士後期課程在籍中。
NPOピースポット・ワンフォー理事長。ダンスカンパニーMi-Mi-Bi所属「Performance For All People.CONVEY」主宰。
障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に神戸市長田区で劇場を運営するNPO法人DANCE BOXにより始動しました。舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。