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レポート

寄稿文|ソケリッサのこと text by 森本アリ

2019.08.15

以下は、2019年8月11日と12日に開催された「ソケリッサと踊ろう」のために、森本アリさんから届いた推薦文です。

ソケリッサを知ったのは、2015年9月に『寺尾紗穂「楕円の夢」ツアー 神戸公演』が、旧グッゲンハイム邸で行われる企画段階の時でした。

神戸公演が全国ツアーの最終日、そしてスペシャルゲストがソケリッサ。私はそれまでソケリッサの名前も知りませんでした。ソケリッサを神戸まで招聘するため、寺尾紗穂さんはクラウドファンドを募り、その動向から強く興味を持ち、ソケリッサのネット上にあがっている動画をいくつも観覧。ゆるくのびのびふにゃふにゃしていて、そして時に力強く迫ってくる彼らの表現に、私はPC鑑賞が苦手なのですが、何時間もモニターに釘付けになりました。井之頭公園などでフルメンバーでやっているのも素晴らしいのですが、デブでプヨっとしたおっさんがソロで寺尾さんとステージで共演してるものなどもあり、おかしさと美しさで涙腺が決壊するものもありました。

公演当日も、庭を広く使ったダイナミックな構成。ペーソスの混じった、時にはやるせなく、時にはダメダメな、しかし人生の含蓄に富んだとても面白い自己紹介。ユニゾンであろうと自由なインプロであろうとソロであろうと、とても強く独特な表現として踊り手の人生と個性がにじみ出る彼らの踊りは、彼らの人生が重なって見えてくる、踊り以上のものです。それは暗く悲しいものではありません。力強い喜びに満ちたものです。

正式名称「新人Hソケリッサ!」。
「ソケリッサ!」この言葉は造語で「それ行け!前に進む」という言葉の勢い。
ソケリッサ!という表現を考案したアオキ裕キさんに大きな敬意を感じます。

ソケリッサ!とワークショプ&公演なんて最高ですよ!
みなさま!この貴重な機会!ご参加ください!

文/森本アリ
(旧グッゲンハイム邸|三田村管打団?|シオヤプロジェクト)

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障がいの有無、経済環境や家庭環境、国籍、性別など、一人一人の差異を優劣という物差しではなく独自性ととらえ、幾重にも循環していく関係性を生み出すことを目的としたプロジェクトです。2019年に神戸市長田区で劇場を運営するNPO法人DANCE BOXにより始動しました。舞台芸術を軸に、誰もが豊かに暮らし、芸術文化を楽しみ、表現に向かい合うことのできる社会をめざす、多角的な芸術文化創造活動です。

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